総務委員会にて視察に行っています(3日目:福井県福井市中核市移行)
10/30より本日まで総務委員会にて視察を行っています。
本日は、福井県福井市に伺い中核市移行についてヒアリングを行いました。
福井市では、既に近県の富山市や金沢市が中核市に移行するなか、人口減少社会を見据えた都市間競争への対応として中核市移行を進めました。
中核市になると、都道府県から多くの権限移譲が行われ、市民サービスと都市機能の向上がはかられます。具体的には、市で受けつけて都道府県で交付決定を行う身体障害手帳の交付手続きが市で行うことができるようになり、交付の短期化がはかられたり、保健所を市独自で設置することができたり、中核市市長会に参加して各中核市が行った照会のリストにアクセスすることができたりなどといった形でメリットがあるとのことです。
一方で、保健所の新設についてはコロナ禍において事務がだいぶ混乱したこともあり難しい部分もあったとのことでした。また、保健所の新規設置にあたっては新たに医師や獣医師、薬剤師を配置する必要が生じたことから、そのような専門職の採用は非常に苦労したとのことでした。
調布市の近隣では、府中市が中核市移行を検討していることもあり、この制度については今後とも他自治体の動向をみていかなければならないと感じました。
それとともに、福井市で導入した際には市民にとって分かりにくい制度変更であるという指摘があったとのことから、調布市において中核市への移行を検討する際にはメリットデメリットをはっきりと示していく必要を感じました。
