仙川安部公房生誕100年祭-調布に住んだ文豪-に行ってきました
本日は、たづくりにて仙川安部公房生誕100年祭のイベントがあり、行ってまいりました。
イベントは小説家・劇作家などとして活躍した安部公房が、1954年から1993年に亡くなるまで、調布・仙川の地で暮らし、今年が生誕100年となることから開かれました。
イベントは2部構成となっており、一部では映画「砂の女」の上映を、二部では、映画「おとし穴」の上映と生誕百周年記念鼎談が行われました。
映画「砂の女」については、昆虫採集に来た学校の先生が、未亡人が一人住む蟻地獄のような砂の家に閉じ込められ、脱出を試みながらも部落との連帯感も芽生えてしまう複雑な心理描写を端的に描き切ったストーリーであり、見入ってしまいました。
また、映画「おとし穴」については、炭鉱夫が殺されたことに始まるストーリーですが、登場人物も多く一言では語ることができません。もう一度しっかり見てみたい内容でした。
生誕百周年記念鼎談では、安倍公房や妻の真知と生前交流のあった川口敦子氏や山口三詠子氏のエピソードを安倍公房研究で知られる鳥羽耕史教授を聞き手として進められました。仙川をはじめとして調布に関するエピソードも多く勉強になりました。
