文教委員会行政視察2日目:愛知県蒲郡市中小企業支援
昨日より3日間文教委員会の視察で各地を回っています。
2日目の愛知県蒲郡市では、中小企業支援の取り組みについて伺ってまいりました。
■がんばる中小企業者応援事業費補助金
蒲郡市では、中小企業向けの補助金として「がんばる中小企業者応援事業費補助金」を創設し、以下の4点の事業に対し支援を行っています。
①IT導入(ITツールの導入、ホームページ作成、通販サイトへの新規出店)
②販路開拓(機械装置の導入、広告宣伝の実施、展示会)
③人材確保(合同企業説明会の実施、求人サイトへの掲載)
④BCP策定
補助率は1/2で1事業者当たり上限10万円とのことで、補助対象となるかしっかり審査することと、幅広に使うことのバランスに課題があるとのことでしたが、事業内容としては非常に面白く感じました。
調布市でこういった事業を行う場合、審査を行うマンパワーが桁違いに必要になることから課題もありますが、進めていければ小規模事業者にとって面白い補助金になりそうだと感じました。
■蒲郡市海外販路拡大支援連携協定(海外支援ネットワーク)
海外販路拡大を支援するため、セミナーを開催するとともに、展示会(FOODEX JAPAN)への共同出店を行っています。
現在4-5社の実績があり、名産のメヒカリを香港やシンガポールに輸出した実績があるとのことで、課題としては、事業者の固定化や、コンテナをいっぱいにすることが難しい小ロットに事業者がどのようにアプローチすることを支援したらいいか、マッチングなどを今後検討していく必要があるとのことでした。
■事業承継について
蒲郡市内の事業者の実態としては、小規模事業者が全体の6割を占め、後継者不足・未定の事業者も7割以上を占めるなか、事業承継による産業構造の維持が大きな課題となっています。
そのような中で、事業承継個別相談会を行うほか、「地域における自走可能な事業承継支援体制構築事業」に応募し、採択されたことから、『がまごおり事業承継ネットワーク「かけはし」を作られたとのことです。
「かけはし」には、市役所に加え、商工会議所、市内金融機関、愛知県事業承継引継ぎ支援センター、日本政策金融公庫、愛知県信用保証協会がネットワークを作り、事業承継の機運醸成を図っていました。
金融機関が事業承継やM&Aを持ちかけると、やはり事業者からは「怪しい」、「お金を取られそう」などネガティブな反応が多いものの、そこに市が入ることで、公的な信用を得ることができ、事業承継がよりスムーズに進むことがメリットとなっているとのことでした。
調布市においても事業承継が今後増えることが予想される中で、産官学金が一体となって課題解決になるヒントを頂くことができました。



